マグロを食べることが大好きという方は非常に多いことでしょう。一方でその生態についてよく知っているという方はごく少数なのではないでしょうか。日々の食卓から特別な日の食事までさまざまな場面で口にする機会の多い「マグロ」の生態を知ることでその美味しさの印象が大きく変わるかもしれません。
そもそも「マグロ」は食物連鎖の上位に位置しています。しかし魚類の中ではその体格が大きい「マグロ」が泳ぎ続けていくために必要となるエネルギーは非常に多いため、多くの食べ物を摂取しないとその命を維持することができません。そんな生きるために沢山の食べ物を摂取する必要がある「マグロ」ではありますが、実際に各研究機関がさまざまな種類の「マグロ」の胃の内容物を調査した結果としてわかったのは主に魚類、甲殻類、頭足類等を捕食しているという事実でした。
当然一言で「マグロ」と言ってもその種類はさまざまなためその詳細は品種によって異なりますが多くの「マグロ」がひたすら泳ぎながらそれら食べ物を食べながら泳ぎ続けているのが一般的であると考えられています。
そんな「マグロ」の天敵は当然非常に少ないです。これは、「マグロ」自体が大きな体をしており更に泳ぐ速さも少ないことに由来します。
しかしそんな「マグロ」に対しても天敵は存在します。具体的にはカジキ類、サメ類、海産哺乳類などが天敵の代表です。
そしてここで注目すべき特徴として「マグロ類」もその天敵に含まれる、ということです。
つまり「マグロ」には同族種を捕食する性質があるのです。ただしこのような同族種が天敵となる捕食行為が見られるのは一般的に稚魚同士の共食いです。それだけ生き残るのが大変なのです。