マグロは冷凍技術の発達で通年を通して美味しく食べることができます。また一口にマグロといっても種類があり、日頃食べているものは一般的に本マグロといわれるクロマグロやミナミマグロ、メバチマグロなど主に5種類です。
現在は冷凍技術だけでなく養殖技術も発達したおかげでほぼ一年中食べられるようになっていますが、旬は水温で決まるため水揚げされる漁港によっても異なります。
本マグロの漁場で有名なのが大間や三崎、勝浦で、大間のマグロの旬は9~12月頃です。大間が面している津軽海峡は黒潮、対馬海流、千島海流の3つの海流が流れ込むためたくさんのプランクトンが生息しており餌も良質な上、気温の低下と共に水温も低くなるため旬の時期には充分に脂がのった大型のものが多くなります。
有名なのが一本釣りで毎年、新春の初セリで高値が付くことで有名です。一本一本釣り上げるため大量に捕獲するのは難しいですが傷をほとんどつけずに鮮度を保って出荷することができるため高級マグロの代名詞のようになっています。三崎で水揚げされるものの旬は一年中です。遠洋漁業のため太平洋大やインド洋といった世界各地の漁場で漁をおこない、その場で急速冷凍し鮮度を保ったまま運ばれてきます。三崎には多くの種類が集まりますが特にメバチマグロの水揚げ量が多いことで有名です。勝浦で水揚げされるものの旬は1~2月頃です。本マグロだけでなくビンチョウやキハダなどの水揚げも多く、本マグロの他は一年を通して水揚げがあり日本有数の生のマグロの水揚げ基地でもあります。