最近よく言われている栄養に関する話題に、EPAやDHAがあります。これらは、動脈硬化の予防になるから積極的に摂りたい栄養成分の一つです。
動脈硬化が進むと高血圧から心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが大幅にアップするのです。脳梗塞は、寝たきりになる原因の第2位になっています。発症すると約1割が死亡し、約6割は要介護となってしまう恐ろしい病気です。
マグロにはEPAやDHAがたくさん含まれています。
本マグロのトロ100gにはEPAが1288㎎、DHAが2877㎎も含まれているのです。EPAとDHAを合わせて1日に1000㎎以上摂るのが理想的ですが、本マグロのトロなら30gほどでOKなので、刺身なら2切も食べれば余裕でクリアできます。
赤身のマグロは、EPAやDHAの量は少ないのですが、良質のたんぱく質やタウリンや鉄やビタミンDと言った栄養素を含むので、EPAやDHAが少ないからと言って敬遠する必要はありません。いろいろな物を満遍なく食べることが大切です。
フライなどの揚げ物にすると、油にせっかくの栄養が溶け出てしまいやすいので、刺身が最も効率的にEPAやDHAを摂ることができます。横についている大根やシソなどのつまも食べるようにしましょう。
サプリメント1日分に含まれるEPAやDHAの量は、商品によって多少の違いはありますがEPAもDHAも200~500㎎程度です。中には160㎎と言う商品もあります。
マグロを食べるほうがEPAやDHA以外の栄養も摂れます。カルシウムの吸収をよくするビタミンDも多いので、マグロはサプリメント以上の優れた栄養がある食品だと言っても良いでしょう。