マグロといえば赤みと脂質を豊富に含まれるトロなどに、大別することが出来ます。
赤みは高たんぱく質で低カロリーなのが特徴ですが、他方でトロといえばその見た目からして豊富な脂質を含んでいます。高級和牛肉をも思わせる繊細で白いサシが入っている有様は、同等に脂肪が豊富に含んでいるイメージを抱かせます。脂質の過剰な取りすぎは当然のことながら過剰な脂肪が蓄積されることによる肥満や、脂質異常症などの一連のメタボリックシンドロームなどの健康上の問題に敏感になっている方にとってはマグロの脂質も同様に摂取することに問題になるのか気にかかるところでしょう。マグロといえどもやはり脂質の摂取には警戒するべきなのでしょうか。
マグロに含まれる脂質には牛肉などに含まれる脂肪分とはかなり配合栄養成分が異なっています。なかでも際立った違いがあるのは、不飽和脂肪酸を豊富に含んでいる点にあります。具体的にはEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサヘン酸)などという物質です。EPAには血栓の予防効果があるので心筋梗塞や脳梗塞などの予防や脂質異常症の改善などにも効果を期待できます。
特にマグロのトロに大奥含まれているのが特徴です。またDHAはいわゆるオメガ3脂肪酸の一種に分類されるもので血液中の善玉コレストロールを増加させ、体中の炎症を抑制し、また脳神経の機能を高め認知症予防や脳卒中の防止にも高い効果をもつとされています。
このようにマグロに脂質には健康維持の上で有益な機能を持っているので安心して堪能することができる訳です。