マグロは競りがあるからこそ面白いといって良いかもしれません。
マグロの競りはメディアでも取り上げられる事が多くて、それだけ注目度が高いという事があります。
新年なども初めての競りでいくらでマグロが売れたのかという事がニュースで流れるようになっていますから、日本人のマグロに対する意識の高さという物が分かるということにもなります。
マグロは漁業関係者からしても興味深いところにもなるもので、この漁獲高は近年では減少傾向にあるという事で、世界からも注目されるようになっています。何しろ日本は世界の大半を消費しているというマグロの消費大国になっていますから、その競りは世界からも注目されるものという事にもなるのでしょう。マグロをこれだけ愛している国は世界では他には無いわけですから、如何に日本がこの魚のお世話になってきたのかが分かります。
今では競りが行われてびっくりするぐらいの値段が付けられる魚になったのですが、江戸時代の頃は実は珍しい事もない魚で特に高級魚というわけでもなく、意識されるような事もないものであったという事が驚きです。今ではすし店などでは欠かす事が出来ない高級魚なのですが、それが二束三文で取引されるような時代があったという事は、それだけ環境が変わったという事なのかもしれません。それは、世界的なレベルでのマグロの減少という事もありますが、昨今では世界的に和食ブームが起きているので、世界的に需要が多くなっているという事もあるのかもしれません。