様々な調理方法で味わえるマグロは動脈硬化防止に役立つEPAが豊富なことで知られていますが、ビタミンも多く含有しています。具体的にはビタミンB群のB6とB12、ビタミンD、ビタミンEが挙げられます。
ビタミンB6はタンパク質をアミノ酸に分解し、さらに合成する時に活躍する成分です。
ですから粘膜や皮膚の健康を保つときに役に立ち、脂肪が肝臓にたまるのを抑える働きも持っています。肝機能が心配でもお酒を飲みたい人はつまみにマグロを食べるといいでしょう。マグロの血合い部分に多く含まれるビタミンB12は、赤血球をつくるのに関係する栄養素で悪性貧血防止に効果的です。
野菜などにはあまり含まれていない栄養素で、魚や海苔から摂取しやすいです。ビタミンB12が不足すると神経障害になるという報告もあるので、心配な人はマグロを使った海鮮丼を食べてはいかがでしょうか。
魚介類に多く含まれていることが特徴的な栄養素であるビタミンDは、血液中のカルシウム濃度を一定にキープし、カルシウムやリンを骨が生え沈着させる働きを持っています。
なので不足すると高齢者の場合には骨粗しょう症になる恐れが増加し、子供の場合には骨の成長に支障をきたします。骨に心配がある人は積極的に摂るべき成分です。
ビタミンEは強い抗酸化作用があり、細胞が老化していくのを防ぎます。豊富に含んでいる食品は植物油と魚介類、ナッツです。油に溶ける脂溶性ビタミンの代表格であるため、マグロの切り身をオリーブオイルでソテーすると効率的に摂取することが可能です。