マグロが絶滅危惧種と言われていることに関しては本当の話ではあります。
ただし、この絶滅危惧種という事に関してはどこまでの調査によって絶滅危惧種が認定されているのかという事が議論を呼ぶこともしばしばです。
特にこのマグロについては、日本が世界の市場の80%も占有しているとも言われているので、このマグロの絶滅危惧種の認定については様々な意見が出される事にもなっています。この絶滅危惧種の認定による法的な拘束力はないので、これによってすぐに何かが変わるというような事ではありませんが、マグロについては今後様々な問題が起きることになるという事はこうした事からも読み取れることになっています。
特に問題と考えられるのが中国の膨張で、日本の漁獲高は横ばいなのに対して中国のマグロの漁獲高は右肩上がりでの上昇になっていますから、これを問題だとして日本と中国との間でトラブルの要因となる一因ともなっているというわけです。海は広いので、中国が日本の経済水域の外で大量のマグロを乱獲して日本はほとんどとれなくなったというような事も言われていて、これから中国と日本とで海の資源の獲得競争が始まるという事も考えられる事になっています。日本では高級魚として知られるマグロですが、近年の漁獲高の減少を受けて、養殖技術の開発にも力が入れられていて、これまでは出来なかった養殖に近畿大学が成功したというような報告もありますから、これから養殖で日本が道を切り開くという事もあるのかもしれません。