日本人と魚とのかかわりは古来から密接なものがあり、様々な形で食卓を彩ってきました。海に近い場所はもとより、内陸部でも保存方法に工夫を凝らしてきたことに窺えるように、日本の食文化で魚を抜きに語ることは出来ません。世界でも類例を見ない刺身などといった生身の魚を食するスタイルが定着したのも、先達達の海へのあくなき憧れを物語るものといえそうです。
中でもマグロは従来方特に好まれた食材で、刺身はもちろん兜焼きや煮つけ、カツレツなど日本人のマグロの味わいかたは今でも進化を続けています。
そしてマグロといえばやはり外せないお酒となれば日本酒になります。
日本酒とマグロの組み合わせは、すでに日本人のDNAに染み込んだ観もあるほどです。そえではそもそも日本酒とマグロの相性は客観的にはイメージを抱くほどに抜群なのでしょうか。この点については意外なことに何でも日本酒であれば相性がいいとはかぎらず、日本酒の個性とマグロの持ち味を踏まえて組み合わせるのが必須とされています。
例えばマグロのみは赤みが強く差していることからも窺えるように、鉄分が豊富に含まれています。そのため独特の風味をもっているので、必ずしも日本酒とは相性が良くないと感じる人もいるそうです。
とはいってもここはマグロの個性に合わせた日本酒選びをすればより一層おいしくいただけるというものです。そこでマグロのしっかりした旨みと風味を生かすためには自己主張の強い日本酒をマリアージュするのがおすすめの楽しみ方といえます。