マグロはお寿司はもちろんいろいろな料理となって提供されてきて特に日本人には歴史的にも馴染みが深く、なくてはならない食材となっています。
マグロが食べられてきた歴史は古くは縄文時代からだと言われていて、その時期の貝塚からマグロの骨があったのです。その縄文時代から江戸時代になるまではマグロは鮮度を保つことが難しく価値がない魚だと考えられてきていました。
その歴史が変えられたのは江戸時代に濃口醤油が開発されてマグロをそれに漬けたところ、その美味しさが爆発的に人気となったのです。
その時代でもまだ猫も食べないと言われていた部位と言われていたのが今日では考えられないトロだったのです。マグロのなかでも特に鮮度の落ちが早くて人気のない部位だったのが1960年代以降遠洋漁業の冷凍技術の向上から価値が上がってきました。
今日では漁獲量も減少してきており大トロが1番高くなって赤身と価値が逆転してきているのです。
冷凍技術の発達によりこれまでは海の近くでないと刺身が食べられないと言われていたのが山間の旅館などでもマグロの刺身が膳に並ぶようになってきています。世界でのマグロの漁獲量で多いのはインドネシア・台湾・日本・スペイン・メキシコ・イランなどとなっていて世界の約120ヶ国でいろいろな種類のマグロが獲られているのです。世界でマグロを食べてきた国は以前は日本がほとんどだったことから世界のまぐろの消費量と日本のマグロの消費量はだいたい同じだったという歴史もあるのです。
今その歴史は大きく変わり世界でのごちそうとなってきています。