日本人はマグロが大好きです。世界のマグロの消費量の約30%は日本が占めているとも言われ、日常的に口にしています。
ただ、世界各地で起きたマグロブームのおかげで乱獲が続き、近年では漁獲量が減少傾向にあります。ただおいしいだけではなく、その栄養価の高さでも注目を集めているのが特徴的です。
この魚が持つ栄養価で特に有名なのがDHAです。
オメガ3と呼ばれる不飽和脂肪酸で、脳に特に多く含まれていると言われています。情報伝達や記憶力の維持を司ります。
気力の低下や不安を抑え、精神を安定させる効果が期待できるなどここ数年で一気に知名度が上がりました。認知症になるリスクを下げるとも言われている点にも注目です。
EPAもマグロに含まれる栄養価の1つです。こちらもオメガ3脂肪酸の1種で、血管を拡張したり収縮させる働きがあります。血液をサラサラにする効果があると言われており、血栓予防や心臓病のリスク低下などが期待できます。
タンパク質もこの魚に含まれる栄養価として特徴的です。3大栄養素の1つで、筋肉を始め皮膚や髪の毛・爪などほとんどの部分に存在し、体を作る重要な要素です。マグロのタンパク質は良質で、100グラムあたりの含有量でいくと牛肉や鶏肉よりも多く含まれています。
その他マグロは鉄分やカリウムなどミネラル分の栄養価も多く含みます。コレステロールの調整に役立つリノール酸やリノレイン酸などの栄養価も豊富です。肝臓の働きを助けるメオチニンやシスチンなどのアミノ酸もたくさん含有しています。